タブーを犯した女達~天の河~
宮崎朗子さんの『タブーを犯した女達~天の河~』をご紹介します。
禁断の愛だけど、ピュアな愛ってありますね。
「あなたの愛、私に下さい。」
浮気を隠さない夫の征司、
そして嫁をいびり倒す姑、
そんな状況にもかかわらず、ココにいる理由があった。
当然別れて家を出ることも考えた。
でも、綾には頼るべき人が他に誰もいないのだ。
唯一の家族である母親も20歳の時に他界、
失意のどん底の状況で優しくしてくれたのが
今の主人なのです。
勢いのまま結婚、
しかし、綾の孤独な人生は変わることがなかった。
主人は浮気ばかり、
姑のいびり、
そんな状況で唯一心を開ける存在が
綾の義父である村井高明だ。
大学で天文学を専攻する助教授の村井、
実は凄い存在になろうとしているのに、
息子や妻からは星ばかり見ていると愛想をつかされているのです。
ただ、心の優しい高明に惹かれる綾。
そんな心の拠り所としていた高明にガンが発覚、
献身に看病する綾は、彼への愛情が見栄えていた・・・
もう家でいる必要もない、
主人の子供すら欲しくない、
欲しいのは高明からの愛情、
そして彼との子供・・・
余命少ない彼との愛を深め、
そして愛の結晶を授かり、
綾は二人で新たな人生を歩み始める事を決意するのです。
ずっと一人だった。。。
生涯孤独の人生を歩んだ来た。
しかし、
綾にはともに歩む人が出来た。
もう一人じゃない!